7月13-14日 夏キャンプに向けた一泊訓練を行いました。
夏キャンプでは、くまスカウトのみテント泊を体験します。
少し早く集合し、設営訓練を行いました。今夜はここで寝ます。
春キャンプのテーマ「私の賜物を見つけよう」に続き、
今回のキャンプテーマは「私の賜物を磨こう」です。
というわけで、今回登場する「タマモノ」がこちら。
ぴかぴかに磨いた、「泥だんご」です。
今回はこれを作ります!
※この泥だんごは夏キャンプで使います。
訓練キャンプに参加できなかった場合は、以下の記事や
紹介するHPを参考に、なるべく各自で作って来てください!
キャンプで表面を加工するので、ここまでピカピカじゃなくてもOK。
ひかるどろだんご
日本泥だんご科学協会
【準備】
まずは土選び。園庭の土を使いますが、
乾燥していて砂埃の立つような、赤土混じりの土を探します。砂場の砂はNG。
土を採取してフルイにかけ、砂利や土塊などを取り除きます。
・・・既にこの時点で、なぜか顔まで泥だらけです。
集めてきた土をバケツとたらいに分けます。
たらいの土は乾燥したまま残しておき、バケツのほうの土に水を加えて練ります。
水分が均一に行き渡るよう、よーく混ぜます。ここの水加減がポイント。
水が少ないとボロボロ崩れてだんごになりませんし、多すぎると球にするまでに時間がかかります。
・・・でもまあ、適当でも大丈夫です。
時間がかかっても、水分は大めの方が失敗は少ないようです。
【第一工程】
泥が出来上がったら、まずは強く握って、塊を作ります。
こぶしより少し小さいぐらいの大きに調整し、しっかり握って水分を切ります。
【第二工程】
ある程度丸い塊になったら、たらいに取って置いた乾燥した土をふりかけながら、
親指の腹で擦るようにして表面を整え、きれいな球形にしていきます。
ここではもう、あまり強く握ってはいけません。ひび割れます。
表面のでこぼこを、擦って整えるだけです。
割れてしまった場合は、ひび部分に水を注いで、
表面がドロドロになった状態で手の中で転がします。
転がしていると、ひび割れに泥が入り込んで塞がります。
水分が染みて、表面のドロドロがなくなってくるまで
転がし続けましょう。
だんご表面のベタベタがなくなってきて、球形に固まるまでこの工程を続けます。
雑巾などの上にしばらく置いても、球形を保っているようになればだいたいOK。
【だんごを休ませる】
第二工程までで、球形ができたらいったん終了。
急激に乾燥しないよう牛乳パック等に入れ、だんご内の水分が均一になるまで休ませます。
・・・はい、服も体も泥だらけです。
食事の前にシャワータイム!
リーダーがいつもより強めの水流で、しっかり泥を落としました。
夕食のメニューはカレーです。
お手伝い頂いた保護者のIさん、Nさん、ありがとうございました。
【第三工程】
食事のあともだんご作り。
休ませていた間にだんごの中の水分が表面に出てきているので、
引き続き乾燥した土をふりかけて、表面をこすります。
この段階では、表面に土をふりかけた後すぐに、
左右の手でパッパッと持ち替えて、土に含まれる小石や砂粒を落とします。
そして、だんごの表面に残った粉だけをすり込むようにしてこすります。
表面が、ちょっとすべすべした感じになってきました!
【また休ませる】
表面がすべすべになったら、またしばらく置いておきます。
本日の作業はここまで。
大きなカエルを見つけてきたスカウトがいました。
どこから来たのでしょうか?
さて、夜のプログラムはロープワークと・・・、
ナイトハイク訓練(というか、肝試し)!
懐中電灯無しで、暗い園内を一周してきます。
ボーイ隊の中学生が潜んでいるという、オマケつき。これは怖いです。
そして就寝。寝袋などの準備も手馴れてきました。
くまスカウトはテントに移動し、”隊長の怖い話”を聞いて、静かに寝ました・・・。
【第四工程】
翌朝。通常は朝起きたら制服なのですが、今回はもうひとつ着替えを持ってきました。
5時半起きで、さらにだんごを磨きます。この段階では、だんごに土をふりかけるのではなく、
手に土をつけてふり払い、手のひらの表面に残った粉(通称、さらこな)だけでこすります。
しばらくして、表面がつやつやになったらOK!
【掃除】
そして、大切なことは作業後の掃除。砂埃が凄いので、しっかり水拭きしましょう。
以降の作業では、もう土は使いません。
一時解散し、教会学校に出席します。
だんごはまた、牛乳パックの中へ。
【最終工程】
最後に、だんごの表面をストッキングなどの目の細かい布で磨きます。
だんごの中まで完全に乾燥するまでは、一度表面がつやつやになっても、
一日置いておくとまた表面が茶色く曇ったようになってきます。
そしたらまた磨く、を繰り返すと、最終的にピカピカの泥だんごになります。
夏キャンプまでに、ピカピカの泥だんごにしよう!
残念ながら割れてしまった場合でも、作り直して再チャレンジしましょう。
時間が無い場合は冒頭に記載の通り、乾燥していればピカピカでなくてもOKです。
そして訓練キャンプは終了。
チャレンジ章は「動物愛護」と「手伝い」が出ました。おめでとう!
さて、ありふれた土くれでさえ、磨けば光る!ということで、
スカウト達も自らに与えられているポテンシャルに気付き、
賜物の善き管理者として自らを磨くように・・・なるかどうかはわかりません。
仲間と過ごした体験が、「賜物」という言葉と結びついて、
少しでも記憶に残せればと思います。
(kt)
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