震災ボランティアチーム第1陣 実施報告

高座教会震災ボランティアチーム第1陣 実施報告
実施日
 2011年5月2日~5日
参加者
 大和第1団 団委員、各隊長、副長、ローバースカウト、ベンチャースカウト 計9名
活動場所
 福島県いわき市内
活動拠点
 災害対策ボランティア本部 グローバルミッションセンター
 グローバルミッションチャペル(GMC)平キリスト福音教会内にあります。
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 元パチンコ店 看板を取り替え教会として利用しています。
 駐車場には乗用車が3~40台停められます
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 1階は元パチンコ台のフロア、震災直前まで礼拝堂。そして現在は支援物資倉庫
 誰でも必要な物を必要なだけ持っていく事ができます。海外からも届いています。仕分けも大変です。
 原発が水素爆発を起こした時は、いわき市から人がいなくなりゴーストタウンのようだったそうです。
 1~2週間前からは、少し落ち着きを取り戻し、ここにも人の出入りが多くなってきたようです。
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 2階、3階は元オーナーの住居でした。
 現在はミーティングルーム、宿泊室として利用しています。
 そして日曜日には2階で礼拝も行われています。
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 今回私たちのチームは3階テラスを利用させていただきました。
 GW中にはここにボランティアの人たちが50人以上滞在していました。
 後方支援のボランティアの方がここに宿泊している方の食事の支度をしていました。
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 食事の様子
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 私たちのチームは期間中3食とも3階テラスで自炊しました。
活動内容
 今回実施した活動は2項目
  ・傾聴ミニストリー(足湯サービス、支援物資の配布)
  ・ガレキ処理(ガレキの片づけ、部屋の掃除等)
 他にもこの支援所(GMC)では、炊き出しや子供ミニストリー(子供と遊ぶ)等を実施しています。
・傾聴ミニストリー
 今回は半日のみの活動でした。
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 いわき市内郷コミュニティセンターにある避難所に行きました。
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 中の様子               入口にはいろいろなアナウンスが貼り出されています。
 奥では、卓球の防球フェンスで仕切って家に住めなくなった方々が休んでいます。
 また建物に入ったところには、医療スタッフがいて医療品が並べられていました。
 軽食も置いてありました。
 足湯サービス 熟練スタッフが行っています
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 お湯と容器を持参してきて、熟練したボランティアの方が行っていました。
 今回はGWの最中とあって希望される方が少なかったです。
 早めに終わったので、スタッフの方たちは外で交代でマッサージの練習していました。
 支援物資の配布(衣料品、衛生用品)
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 私たちのチームはトラックより20箱以上の段ボールを体育館に運び、サイズや種類別に仕分けました。
 そして、もらいに来た方と一緒に希望の物資を探してあげました。(フリーマーケットのようです)
 こちらもGW中のせいか、来た方はまばらだったので、段ボール運搬が主な仕事になりました。
 
・ガレキ処理
 3日間で2箇所の被災地域のガレキ処理を行いました。
 作業内容は家財の運び出し、床下の泥のかき出し、部屋の掃除等。
 いわき市江名地区
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 家の方が被害状況を話してくれました。(棒の先まで浸水したそうです)
 大事な物は取り除いたのですべて廃棄して下さいとの事。
 家具、食器類、衣類  ビニール袋に入れて外に出しました。ビニール袋は数十枚使いました。
 買ったばかりの大型洗濯機、2ヶ月間そのままだった冷蔵庫、シンクや下駄箱の靴もすべて捨てました。
 
 いわき市久之浜地区 ここは第1原発より30キロ地点
 ボランティアから敬遠されているのか、手つかずのところが多かったです。
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 作業前 家具から布団、すべてめちゃくちゃになっています。
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 家具を運び出します。 衣装ケースの中には海水が満タンでした。 壊れた床板も剥がします
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 作業後 大勢で作業したのであっという間にきれいになりました。
 この方の家には水産製品の工場もあり、そこの片付けも行いました。
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 すごい量の発泡スチロール箱。埋もれてしまいそうです。
 これに混ざって泥や伝票類、さらには道路から流れてきたアスファルトまでありました。
 以下はその他の作業の様子
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 床板をはがして泥のかき出し。床板を打ちつけていた釘が塩水で錆ついて抜くのも大変でした。
 板を剥がしても垂木が格子状になっている為、スコップ作業もはかどりません。
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 床や壁を拭き、使えそうな物の掃除も行いました。 まだ部屋の中の作業は長靴で行っています。
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 一度運び出したガレキ類も別の場所へ移し替える事もあります。やり直し作業の為空しい作業です。
 倉庫の屋根剥がし作業
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 この支援拠点(GMC)では、震災と直接関係ない作業も行っていました。
 (このお宅では床上浸水)
以上、今回の実施報告でした。
 ボランティアの「やりがい」は自分のやる気に対しての「効果」であり、それがすべての被災者の望む事ではないと思います。高いやる気を持って参加して、「待ち時間が多い、せっかく来たのに仕事が少ない、思った仕事にありつけない」等と感じる事が多々あります。震災ボランティアは見返りや自己満足を求めず言われた作業を黙々としなくてはなりません。
 そして、被災者の声とボランティアとを繋げるのが現地の支援拠点でのマネジメントであると思います。有給の仕事では少ない人数で効率よく作業しますが、GW中の支援拠点はボランティアの人たちがあふれ大変だったかと思います。
 被災地ではまだまだ支援してもらいたいお宅はたくさんあります。この地域に限らず、継続的に人的支援が行われる事を望みます。
その他の所感等は高座教会、団委員会に報告致します。
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ボーイスカウト指導者としてのスキルとチームワークが発揮できました。
(yk)

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大和第1団は、神奈川県大和市南林間を拠点として活動しています。キャンプや、ハイキング、野外料理、ボランティア活動など、1967年から50年以上続けてきた伝統ある団です。指導者はすべて専門の訓練を受けたボランティアです。カンバーランド長老キリスト教会 高座教会を母体としています。

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